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立正あんこく論 (安国論) 語句解説 8

□立正あんこく論 語句解説8
(ごしょ24ページ16行目から25ページ18行目)

1.
たでの葉.
川原や湿原に自生する辛味のある草。

2.
かわや.
便所のこと。

3. 
私曲のことば.
我見による邪説。歪曲した言葉。

4.
はっこう(八荒).
国の八ほうこう(八方向)の果ての地。

5.
往代を 難ずるの由.
近年に起こった災害の原因を法然の罪と述べられている。

6.
周のまつ(末).
中国で850年間続いた王朝の最後の時期を示す。

7.
ひほつ たんしん れいどに よらざるもの (被髪 袒身 礼度に 依らざる者).
ひはつとは髪の毛を結ばぬこと。たんしんとは肩などの肌をあらわにすること。れいどによらざるとは、礼儀を守らないこと。
 
8.
さでん(左伝). 
しゅんじゅうさしでん(春秋左氏伝)の略称。史実に重点を置いた倫理秩序の書。

9.
へいおう (平王).
にし しゅうおうちょう(西周王朝)の第13代の王。

10.
いせん (伊川)
中国の地名。
 
11.
阮藉.
中国の有名な詩人のこと。

12.
ほうとう さんたい (蓬頭 散帯).
頭髪をぼうぼうと生やし、帯をだらしなく締め、気違いじみた格好をするさま。

13.
くげ (公卿).
調停に仕える貴族の総称。日本においては摂政、関白、大臣までをいう。

14.
どこう(奴苟) あい はずかしむる.
どこうとは卑しい身分の者。礼儀を無視して、乱暴な言葉を使い、辱め合うこと。

15.
司馬 氏.
曹操に仕え、しょかつこうめい(諸葛孔明)と戦った仲達のこと。子孫が晋王朝を立てたが4代で滅んだ。

16.
慈覚大師の入唐巡礼記.
慈覚大師が日本から中国に渡り、巡礼した10年間の日記。

17.
ぶそうこうてい (武宗皇帝).
唐の時代の第15代皇帝。念仏を重んじたが、外敵の侵入や内乱が続発した。その結果、仏教排斥に転じ、仏寺4万6000余を破壊し、僧侶を還俗させるという仏教弾圧をおこなった。

18.
しょうきょうじの きょうぞうほっし (章敬寺の 鏡霜法師).
中国の唐の時代の念仏の寺と僧のこと。詳細は不明。

19.
じゅんりん (巡輪).
巡り、回ること。

20.
かいこつこく (回鶻国).
トルコ系の部族の国。しばしば漢民族をおびやかした。

21.
河北の 節度使.
かほくとは黄河の北方の地のこと。せつどしとは、唐王朝が異民族の侵入を防ぐために大軍を配置したが、その司令官のこと。やがて、せつどしは、強大な軍事力を背景に唐王朝に脅威を及ぼす存在になる。

22.
大蕃国.
チベットのこと。唐の属国になったが、唐の統制が緩むと、それに応じて離反した。

23.
秦項の代.
しんは周時代の末の国であったが16年間で滅びている。戦乱が絶えることなく、民衆が困窮のどん底に陥ったことを「しんこうのよ」という。

24.
ゆうり (邑里).
村のこと。

25.
遂に 以て 事有り.
病死したとの意味。

26.
彼の 院の 御事.
後鳥羽上皇が鎌倉幕府を倒そうとして承久の乱が起こり、朝廷側が惨敗したこと。

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○立正あんこく論 ひらがな文 8へ

◎立正あんこく論 ひらがな漢字交互文 8へ

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by hiraganagosho | 2013-05-11 11:18 | 立正あんこく論

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