立正あんこく論 (安国論) ひらがな漢字交互文 7

◎立正あんこく論 ひらがな漢字交互文7
(ごしょ24ページ5行目から15行目)

きゃく ことに いろを なして いわく. 
客 殊に 色を 作して 曰く. 

わが ほんし しゃかもん じょうどの さんぶきょうを ときたまいて いらい. 
我が 本師 釈迦文 浄土の 三部経を 説きたまいて 以来. 

どんらんほっしは しろんの こうせつを すてて いっこうに じょうどに きし. 
曇鸞法師は 四論の 講説を 捨てて 一向に 浄土に 帰し. 

どうしゃくぜんじは ねはんの こうぎょうを さしおきて ひとえに さいほうの ぎょうを ひろめ. 
道綽禅師は 涅槃の 広業を 閣きて 偏に 西方の 行を 弘め. 

ぜんどうわじょうは ぞうぎょうを なげうって せんしゅうを たて. 
善導和尚は 雑行を 抛つて 専修を 立て. 

えしんそうずは しょきょうの ようもんを あつめて ねんぶつの いちぎょうを むねとす. 
慧心僧都は 諸経の 要文を 集めて 念仏の 一行を 宗とす. 

みだを きちょうすること まことに もって しかなり また おうじょうの ひと それ いくばくぞや. 
弥陀を 貴重すること 誠に 以て 然なり 又 往生の 人 其れ 幾ばくぞや. 

なかんずく ほうねんしょうにんは ようしょうにして てんだいさんに のぼり 17にして 60かんに わたり. 
就中 法然聖人は 幼少にして 天台山に 昇り 十七にして 六十巻に 渉り 

ならびに はっしゅうを きわめ つぶさに たいいを えたり. 
並びに 八宗を究め 具に 大意を 得たり. 

そのほか いっさいの きょうろん しちへん はんぷくし しょうじょでんき きわめ みざることなく ちは にちげつに ひとしく とくは せんしに こえたり. 
其の外 一切の 経論 七遍 反覆し 章疏伝記 究め 看ざることなく 智は 日月に 斉しく徳は 先師に 越えたり. 

しかりと いえども なお しゅつりの おもむきに まよいて ねはんの むねを わきまえず. 
然りと 雖も 猶 出離の 趣に 迷いて 涅槃の 旨を 弁えず. 

ゆえに あまねく み ことごとく かんがみ ふかく おもい とおく おもんばかり ついにしょきょうを なげうちて もっぱら ねんぶつを しゅうす. 
故に アマネく 覿 悉く 鑑み 深く 思い 遠く 慮り 遂に 諸経を 抛ちて 専ら 念仏を 修す. 

そのうえ いちむの れいおうを こうむり しえいの しんそに ひろむ. 
其の上 一夢の 霊応を 蒙り 四裔の 親疎に 弘む. 

ゆえに あるいは せいしの けしんと ごうし あるいは ぜんどうの さいたんと あおぐ. 
故に 或は 勢至の 化身と 号し 或は 善導の 再誕と 仰ぐ. 

しかれば すなわち じゅっぽうの きせん こうべを たれ いっちょうの なんにょ あゆみを はこぶ. 
然れば 則ち 十方の 貴賎 頭を 低れ 一朝の 男女 歩を 運ぶ. 

しかしより このかた しゅんじゅう おし うつり せいそう あい つもれり. 
爾しより 来た 春秋 推 移り 星霜 相 積れり. 

しかるに かたじけなくも しゃくそんの おしえを おろそかにして ほしいままに みだの もんを そしる. 
而るに 忝くも 釈尊の 教を 疎にして 恣に 弥陀の 文を 譏る. 

なんぞ きんねんの わざわいを もって せいだいの ときに おおせ あながちに せんしをそしり さらに しょうにんを ののしるや. 
何ぞ 近年の 災を 以て 聖代の 時に 課せ 強ちに 先師を 毀り 更に 聖人を 罵るや. 

けを ふいて きずをもとめ かわを きって ちを いだす. 
毛を 吹いて 疵を 求め 皮を 剪つて 血を 出す. 

むかしより いまに いたるまで かくのごとき あくげん いまだ みず おそる べく つつしむ べし. 
昔より 今に 至るまで 此くの 如き 悪言 未だ 見ず 惶る 可く 慎む 可し. 

ざいごう いたって おもし かじょう いかでか のがれん. 
罪業 至つて 重し 科条 争か 遁れん. 

たいざ なお もって おそれあり つえに たずさわれて すなわち かえらんと ほっす. 
対座 猶 以て 恐れ有り 杖に 携われて 則ち 帰らんと 欲す. 

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○立正あんこく論 ひらがな文 7へ

□立正あんこく論 語句解説 7へ

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by hiraganagosho | 2013-02-24 07:05 | 立正あんこく論