立正あんこく論 (安国論) ひらがな漢字交互文 2

◎立正あんこく論 ひらがな漢字交互文 2
(ごしょ17ページ10行目から18ページ1行目)

しゅじんの いわく ひとり このことを うれいて くおくに ふんぴす.
主人の 曰く 独り 此の事を 愁いて 胸臆に 憤悱す.

きゃく きたって ともに なげく しばしば だんわを いたさん.
客 来つて 共に 嘆く 屡 談話を 致さん.

それ しゅっけして みちにいる ものは ほうに よって ほとけを ごするなり.
夫れ 出家して 道に入る 者は 法に 依つて 仏を 期するなり.

しかるに いま しんじゅつも かなわず ぶついも しるしなし.
而るに 今 神術も 協わず 仏威も 験しなし.

つぶさに とうせの ていを みるに ぐにして こうせいの うたがいを おこす.
具に 当世の 体を 覿るに 愚にして 後生の 疑を 発す.

しかれば すなわち えんぶを あおいで うらみを のみ ほうざいに ふして うらおもいを ふかくす.
然れば 則ち 円覆を 仰いで 恨を 呑み 方載に 俯して 慮を 深くす.

つらつら びかんを かたむけ いささか きょうもんを ひらきたるに.
倩ら 微管を 傾け 聊か 経文を 披きたるに.

よ みな しょうに そむき ひと ことごとく あくに きす.
世 皆 正に 背き 人 悉く 悪に 帰す.

ゆえに ぜんじんは くにをすてて あいさり しょうにんは ところを じして かえりたまわず.
故に 善神は 国を捨てて 相去り 聖人は 所を 辞して 還りたまわず.

これを もって ま きたり き きたり さい おこり なん おこる.
是れを 以て 魔 来り 鬼 来り 災 起り 難 起る.

いわずんば あるべからず おそれずんば あるべからず.
言わずんば ある可からず 恐れずんば ある可からず. 

きゃくのいわく てんかの わざわい こくちゅうの なん よ ひとり なげく のみに あらず しゅう みな かなしむ.
客の曰く 天下の 災 国中の 難 余 独り 嘆く のみに 非ず 衆 皆 悲む.

いま らんしつに はいって はじめて ほうしを うけたまわるに.
今 蘭室に 入つて 初めて 芳詞を 承るに.

じんしょう さり じし さいなん ならびおこるとは いずれの きょうに いでたるや その しょうこを きかん.
神聖 去り 辞し 災難 並び起るとは 何れの 経に 出でたるや 其の 証拠を 聞かん. 

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○立正あんこく論 ひらがな文 2へ

□立正あんこく論 語句解説 2へ

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by hiraganagosho | 2012-11-23 21:10 | 立正あんこく論