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一生成仏抄 (背景と大意)

■いっしょうじょうぶつしょう (背景と大意)
日蓮だいしょうにん ごしょ全集 383ページ1行目から 384ページ16行目まで。

以下の内容は 聖教新聞社 池田大作 一生成仏抄講義 (2007年1月発刊) と、創価学会 仏教哲学大辞典 (2000年11月発刊) を 参考にまとめたものです。

■背景と大意

本抄は ごしんぴつは現存せず、ごしんぴつの年次も あて先も 記されていませんが、建長7年の ご執筆で ときじょうにんに 与えられたと伝えられています。
一生成仏抄は 日蓮だいしょうにん34歳のおん作で、ごしょの中でも 早期のものです。
本抄の内容は、しょうだいぎょうが 一生成仏のじきどうであることを述べられている ごしょです。

しょうだいには 「信の題目」と 「行の題目」があります。
信の題目とは 心の次元の実践です。
信の力で ぶっしょうを覆う無明を打ち破り、仏界の生命を ゆげんさせるのです。
行の題目とは 南無妙法蓮華きょうを唱えるしょうだいであり、また 題目を他の人に広めていく けたの実践です。
心における無明との戦いの証として、口と身の次元で じぎょうけたの 実践を起こすのです。
このことは 日蓮だいしょうにんが 立宗以来、御入滅にいたるまで 一貫して強調されたことです。

一生成仏とは 文字通り 凡夫が この一生のうちに成仏することです。
これは言葉を変えれば そくしん成仏と同じです。
にぜんきょうのように 何回も生まれ変わって修行を続け、長い時間をかけた修行の末に やっと成仏できるという りゃっこうしゅぎょうではありません。
日蓮だいしょうにんのぶっぽうは、こんぜにおいて 成仏することができるぶっぽうです。

大事なことは 正しく深い信心を起こすことです。
信心を深めていこう、創価学会の中で頑張っていこうという強い一念で、こしんのほかに法ありとおもわば 全く 妙法にあらずとの 戒めを厳格にして にちやちょうぼに怠らず 、しょうだい行を実践することです。

□語句の解説

1.
ときじょうにん (富木常忍)
本名はつねのぶ
しもうさのくに (下総国) 葛飾郡 (千葉県市川市) に住し、千葉氏に仕えていた武士。
じょうにんは 日蓮だいしょうにんが 立宗宣言された翌年の入信とされています。
つねのぶ (常忍) は 入道して じょうにんとなり、のちに だいしょうにんから 日常とのほうい (法諱) をうけています。
ときじょうにんは 重書である観じんの本尊抄を 与えられました。
開もく抄を 与えられた四条金吾と このときじょうにんの2人は、日蓮だいしょうにんのげご (外護) の 双璧であったことが分かります。

2.
じぎょうけた (自行化他)
じぎょう と けた のこと。
じりりた (自利利他) ともいう。
じぎょう とは、自分自身が利益を受けるために修行することをいう。
けた とは、他人に利益を受けさせるための きょうけ (教化)、 けどう (化導) をいう。

3.
にぜんきょう (爾前経)
法華経以前に説かれたきょう (経)。

△語句の ひらがな漢字交互

ごしんぴつ (御真筆)
しょうだいぎょう (唱題行)
じきどう (直道)
ゆげん (湧現)
ぶっしょう (仏性)
にぜんきょう (爾前経)
そくしん成仏 (即身成仏)
りゃっこうしゅぎょう (歴劫修行)
こんぜ (今世)
こしん (己心)

○一生成仏抄 ひらがな文へ

◎一生成仏抄 ひらがな漢字交互文へ

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by hiraganagosho | 2012-10-28 06:31 | 一生成仏抄

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